※ 隣恋Ⅲ~のたり~ は成人向け作品です ※
※ 本章は成人向(R-18)作品です。18歳未満の方の閲覧は固くお断りいたします ※
※ 本章は女性同士の恋愛を描くものです ※
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~ のたり 66 ~
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わたしを見下ろす彼女は、自分の濡れた唇を舌で拭いながら、にぃと笑った。
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「なに、その蕩けた顔」
なに、と言われて、も…。こちらとしては息も絶え絶え、身体はとろとろに溶けそうなくらいに脱力しているのだけど。
そんなわたしの唇からは、だらしなくも、喘いだ拍子に零れた唾液が。
自由な方の手をもちあげて拭いたい所ではあるんだけど……いかんせん、力が入らない。
辛うじて、肘を着いて、雀ちゃんの二の腕あたりに指が引っ掛かっている状態なだけで、彼女が腕を振り払えばわたしの腕はぱたりとベッドに倒れるだろう。
「可愛い過ぎるんだけど」
「……ぃく、なぃ……」
こんなヘロヘロの状態でもよく言い返せるなと自分に呆れ混じりの称賛を贈りたいくらいだ。
可愛げのないわたしにちょっと笑った雀ちゃんは、ひょいと顔を近付けて、わたしの涎を舐めとると、驚いているわたしの唇にキスを一つ。
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「耳って、ひとつじゃないんだよね」
そんな台詞を言い置いて、彼女が向かったのはさっき指を入れて耳栓をしていた方の耳。
「や……ま、まって、そんなの、されたら……っ」
蕩ける。もう絶対、身体がアメーバみたいに蕩けてベッドに滲み込んでしまう。
ありもしないアホみたいな事を考えてしまうくらいには、あの行為に恐怖すら感じる。
止めようと、力の入らない手で二の腕を掴もうとするけれど、まぁ、予想通り、掴む力も空しく、ベッドにわたしの腕は沈んだ。
「待たないし、そんなふうに可愛く言われると、余計煽られる」
愉しそうな声が耳の傍でそう告げる。
その内容も凶悪なものだが、今まで耳を塞がれ外音をシャットアウトしていたせいか、いつもより雀ちゃんの声がダイレクトに脳に届いて、わたしは首を竦めた。
「あぁほら、そういう反応とかすごく可愛い」
なんて更に言う雀ちゃんに出来ることなら頭突きでもしてやりたいけれど、叶わない。
だって、力が入らないし、雀ちゃんの唇が早くも、耳朶に触れてきたから。
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「ひゃっ」
飛び上がった声に、ふっと笑う気配がする。
だ、だって、仕方ないじゃない……! 耳は弱点なんだものっ。
睨みたくとも、抗議の声をあげたくとも、できない。
雀ちゃんの舌が外耳をれろ、と辿り始めた。
「ふ、ぁっ……ん、んぅっ」
身体を捩るようにして逃げ出そうとしたとき、意外な事に、雀ちゃんがベッドに押し付けて動きを封じていた手首から手を離したのだ。
彼女の熱い手のひらが退けられると、切ないような寂しさが込み上げる。だけどまさか、「手を掴んで抑えていて」とも言えないし……と思った瞬間。
先程まで雀ちゃんが舐めていた耳に、ぬるりとした感触がふれた。
「ひぁっ……!?」
な、なんで、雀ちゃんは反対の耳を舐めているはずなのに、ぬるって……!?
まさか口が二つになったの、なんて考えが過ぎってしまうけれど、絶対にそうではない。
人間の口はそうそう二つになったりしない。
驚きにばくばくする心臓を抱えて、よく考えてみれば、触れたのは雀ちゃんの指で、唾液に濡れていた耳を触ったから、指が滑って舌のような感触を覚えたのだと気が付いた。
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「両方同時に攻められるのとか、どう?」
低く意地悪く囁いた雀ちゃんは、わたしの返事も待たずに、耳の孔に舌を挿し込み、そして反対の耳は、残っている唾液を伸ばすようにつぅぅと指でなぞった。
「ゃっ、あっ…はぁっ、ンンッ」
ぐち、と耳の孔の奥を抉られる音と、反対の耳に感じる濡れた指の気配。
堪らず声をあげるし、身体も捩りたいのだが、こう、両方から攻められると、どちらへ逃げていいか分からないし、逃げ場もない。
快感が全身を駆ける中で、どうにか自分を保とうとしても難しい。
あられもない声だと諫める冷静なもう一人の自分も、どこか遠い存在になってきている。
「ンっ、……や、だ、ぁ…っ…はん、んっ」
ぐちぐちぐちと耳の中で舌が小刻みに震わされて、音が鳴りやまない。同時に反対には、濡れた指をずるりと挿し込まれて、わたしは膣がきゅうぅと締まる感覚を覚えた。
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